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Winny情報流出・DIONがファイル保有者に「削除のお願い」

» 2006年08月03日 18時54分 公開
[ITmedia]

 ISP「DION」を運営するKDDIは8月3日、個人情報や著作権侵害ファイルなどがWinnyネットワークに流出した際、権利者から削除依頼があれば、該当ファイルを保有しているDIONユーザーに対して、ファイルの削除を依頼していることを明らかにした。

 Winny経由で流出したことが7月に分かった、富山県高岡市の精神疾患患者約1500人の個人情報を保有しているDIONユーザーに対し、「権利侵害を受けている旨の通知があったため」として削除を依頼する書面を郵送した。書面は「対応がなく状況に変化がない場合、無用の訴訟などに巻き込まれないとも限りませんので、ご留意ください」などとしている。

 ファイルを保有しているユーザーのIPアドレスは、流出元の富山市の情報処理会社から入手したという。同社はWinnyノードのIPを割り出せるネット関連企業に依頼したとみられる。この情報処理会社は、該当するIP数や依頼したISPなどは言えないとしている。

 総務省は、Winny上で特定のファイルを持つユーザーのIPアドレスを割り出すことに関して「対応製品を販売している企業から『公開されている情報をもとにIPを特定しているため、通信の秘密の侵害には当たらない』と聞いている」(電気通信事業部消費者行政課)とコメントした。

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