　世界最大の家電展示会「International CES」を主催する米Consumer Electronics Association（CEA）は8月10日、ゲーム業界関連のイベント開催を検討する諮問委員会を設置すると発表した。ゲーム業界からのフィードバックを得ながら、2007年春、米国西海岸でのゲーム／エンターテインメント展示会開催の可能性を検討していくという。

　2700社に上るCEAの会員企業とCES出展者の大部分はゲーム／エンターテインメントの分野でも活動しており、CES参加者の11％以上の約1万8000人が、特にゲーム関連製品に興味を持っていたという。

　CESは1994年にE3（Electronic Entertainment Expo）が開催されるまでは、全米最大のゲーム展示会だった。そのE3を主催するESA（Entertainment Software Association）がE3の規模縮小を発表したものの、中小規模のビデオエンターテインメント企業の展示会へのニーズは依然強く、「E3の規模縮小発表以来、CEAによる（代わりの）展示会開催への問い合わせが殺到している」とCEAのCEO、ギャリー・シャピロ氏。「展示会は、中小規模の企業や起業家にメディア、バイヤー、投資家へのアクセスを提供する最もよい手段」とも語った。

　既に米Auravision、米Majesco Entertainment、韓国NCsoftが諮問委員会へのサポートを表明。委員会では、関連業界から、より多くのアドバイスやフィードバックを得ていく考えだという。

ゲーム展示会E3Expo、規模縮小へ
来年のE3Expoはこれまでのような大規模なトレードショウではなく、プレスイベントや業界関係者の交流に焦点を当てる。
CESで分かったデジタルの新しいトレンド
家電の祭典「International CES」では、さまざまな新製品／新技術／トレンドが披露された。デジタルメディアの最新情報を分かりやすく紹介する「デジタル閻魔帳」。今年も“CESの水先案内人”麻倉氏によるCES最新トレンド報告からスタートだ。