「MicrosoftがOffice 2007のリボンインタフェースをなくす」と一部で報じられていることに対し、Microsoftが事実ではないと反論した。
OfficeのUI(ユーザーインタフェース)チームのブログによると、同社はリボンインタフェースを最小化する方法について小さな改良を加えたが、これがOffice 2007からリボンが完全になくなるという憶測を招いてしまったという。
同チームのジェンセン・ハリス氏は、先月ブログで、Office 2007のβ2以降にリボン機能、特にリボンを最小化する機能に小さな改良を加えると記した。これを読んだMicrosoftのオーストラリアのスタッフが先週、シドニーで開催のTech・Edでそのことについて報道陣に話したところ、詳細がはっきり伝わらずに誤解されたと同氏は説明している。
その結果オーストラリアのメディアが誤った情報を含む記事を書き、それが世界中のオンラインメディアで取り上げられたという。「伝言ゲームのように」細部が変わっていき、誤解を招く情報がかなり広まったとハリス氏は述べている。
実際に加えられたのは、リボンが最小化された状態を保つようにする変更だ。β2ではリボンが最小化された状態が保たれず、マウスやキーボードでコマンドを使うたびに元に戻ってしまう。そこで次のβ2 Technical Refreshでは、最小化された状態が保たれるように改良された。これはキーボードのヘビーユーザーからの要望を受けてのものだという。
Office 2007のように動きが速く注目されているプロジェクトは、時に不正確な情報が広まってしまい、訂正が難しいことがあるのが欠点の1つだとハリス氏は話している。
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