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» 2006年10月27日 08時55分 UPDATE

「自分で判断を下す」スーパーコンピュータ、宇宙の旅へ

フロリダ大学とHoneywellは、宇宙空間で使用するスーパーコンピュータを開発中だ。「2001年宇宙の旅」のHAL9000のように反乱を起こすことはないが、予期せぬ事態でも自分で判断を下すことができるようになる。

[ITmedia]

 米フロリダ大学と米Honeywell Aerospaceは10月26日、宇宙空間での使用を目的としたスーパーコンピュータを開発中であることを明らかにした。2009年2月に米航空宇宙局(NASA)が打ち上げ予定の無人ロケット「ST8」へ搭載される見通し。新スーパーコンピュータは衛星が収集した大量のデータ処理を行うとともに、宇宙探査機が現場で即時の判断を下せるようにする。

 高性能スーパーコンピュータは数多く存在するが、いずれも地球環境でのみ動作するよう設計されている。一方、宇宙空間に持ち出すコンピュータは従来、宇宙放射線などから保護するために、性能を落とし、大型化せざるを得なかった。そのため衛星や探査機が情報を収集しても、データの大半を未処理のまま地球上へ送信するしか手段がなく、しかも帯域が限られているために大量のデータを送信することができなかった。

 また現在の無人探査機の行動は、地上からのコマンドに依存している。しかし地球と距離が離れているために、予期せぬ事態が発生した場合、地球側からリアルタイムで指令を送ることが困難になる。探査機が自ら高性能のコンピュータを搭載していれば、イベントを記録するセンサーやカメラを選択するなど、自身で決断を下すことができる。

 同大学とHoneywellは、ハードウェアの強化ではなく、ソフトウェアによって、太陽フレアによる放射線などの影響を回避する研究を進めている。

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