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オンラインのアパレル販売が好調――米調査

» 2006年11月18日 07時49分 公開
[ITmedia]

 米調査会社comScore Networksが11月16日に発表した報告によると、米国におけるオンラインでのアパレル商品購入額は、2006年第3四半期に前年同期比32%増を記録。購入先としては、VictoriasSecret.comやOldNavy.comなどのアパレル専門サイトが主で、売り上げ全体の45.8%を占め、次がデパートの20.8%、Amazon.comなどオンライン専門サイトの15.9%と続いた。

 前年同期と比較すると、全売り上げに占める比率は専門サイトが3.2ポイント増、デパートが1.1ポイント増、一方でカタログ通販から参入してきた企業のサイトは2.2ポイント減で13.6%、ディスカウントショップのサイトも1ポイント減の2.4%となった。

 オンラインでのアパレル売り上げが伸びているのは、購入者層の拡大が最大の理由のようだ。アパレルサイト6分野(カタログ、デパート、ディスカウント、ブランドの直販、オンライン専門、アパレル専門)のうち、5分野で購入者数が2けた増を記録している。デパートサイトからの購入者数は2005年第3四半期から1年間で60%も増え、ブランド48%、アパレル専門も同じく48%、オンライン専門32%、カタログ19%と続く。唯一ディスカウント店だけが、74%減の大幅マイナスとなった。全体では35%増となる。

 また、アパレル商品の場合、顧客ロイヤリティが高いことも明らかになった。2006年第3四半期でもっともロイヤリティが高かったのは、アパレル専門の74.4%、次がオンライン専門の68.2%、通販の67.9%だった。ただし、2005年第3四半期と比較すると、全体的に約1%前後減と、緩やかにロイヤリティ度が下がっている。しかしディスカウントショップについては、前年同期比で15.8%もロイヤリティが下がった。

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