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世界の半導体売上高、年率9%成長で2009年には3210億ドル規模に

» 2006年11月18日 07時56分 公開
[ITmedia]

 世界の半導体売上高は、2009年には3210億ドルに――半導体工業会(SIA)が11月16日発表した予測によると、世界の半導体売上高は2006年から2009年にかけて年率9%で増加し、2005年の2275億ドルから2009年には3210億ドルに拡大する見通しだという。

 半導体市場をけん引役するのはコンシューマー製品。SIAのジョージ・スカリス会長によると、半導体売り上げの20%をデジタルカメラやデジタルテレビ、MP3プレーヤーなどの家電製品が、20%を携帯電話が占めるといい、さらに自動車やPCなどを合わせると、世界の半導体売り上げの半分以上をコンシューマーが消費していることになるという。

 2006年のコンシューマー製品の販売台数は、携帯電話が20%増、デジタルカメラが11%増、MP3プレーヤーが35%増、デジタルテレビは56%増、PCが10%増を予測しているという。携帯電話には、1台当たり41ドルの半導体が使用されていると見ているが、2007年以降、GPS機能の追加などによって、より高価格の半導体の搭載が増加すると見込んでいる。

 半導体売上高の伸びをカテゴリー別に見ると、DRAMの伸びが著しく、年平均成長率14%以上となる見通し。特に年内から2007年にかけては、Windows Vista対応でのDRAM需要が伸びると見ている。携帯電話市場の拡大によりDSPも好調で、年率13%増。また、NANDフラッシュの伸びは年率11%で、NORフラッシュの伸びを上回る見通しだという。

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