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Dellの暫定的決算、増収増益

» 2006年11月22日 07時24分 公開
[ITmedia]

 米Dellは11月21日、同社第3四半期(8〜10月期)の暫定的な決算を発表した。売上高は144億ドルで前年同期比3%増、純利益は6億7700万ドル(1株当たり30セント)の増収増益となった。前年同期の純利益は6億600ドルで、4億4200万ドルに上る一時的経費を反映していた。

 デスクトップPCの売上高は47億ドルだが、出荷台数は同四半期に5%減少した。一方、ノートPCなどのモビリティ製品は、出荷台数が17%伸びて39億ドルを売り上げた。サーバ&ネットワーキング製品は、出荷台数が12%増えて売上高は15億ドルに。

 地域別の売上高は、北南米地域が92億ドル、EMEA(欧州・中東・アフリカ)地域が33億ドル、アジア太平洋地域が19億ドルだが、製品出荷台数は北南米が4%減、EMEAが9%増、アジア太平洋が23%増(中国とインドがけん引)となっている。

 Dellでは、過去の会計上の記載に問題が発覚したとして、第2四半期の決算報告書の提出を延期。米証券取引委員会(SEC)と同社の監査委員会による調査は現在も継続中で、今回発表された第3四半期の決算の数字も暫定的なものとなる。調査の結果によっては、第2四半期および第3四半期決算に修正が必要となる可能性があるが、金額は未確定。また、既に提出されている第1四半期以前の業績に修正が必要かどうかも未確定としている。

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