米IBMと、オランダに拠点を持つ天文学研究機関ASTRONは12月6日、電波天文望遠鏡用にカスタマイズした高性能プロセッサの開発および製造での提携を発表した。プロセッサはASTRONのプロジェクト「SKADS/EMBRACE」の一部として、望遠鏡のアンテナ部分に利用される予定。提携に関する金銭的条件は非公開。
ASTRONとIBMの研究者は、IBMの米国の研究施設で共同開発、製造を行う。プロセッサには、IBMのシリコン・ゲルマニウム技術を使用。アナログ無線周波数回路を組み込み、省電力、低ノイズ、低コストを実現するという。IBMとASTRONでは2006年10月にプロセッサの共同設計を開始しており、最初の試作品の製作を2007年前半をターゲットに行うとしている。
SKADS/EMBRACEは、世界最大の電波望遠鏡Square Kilometer Array(SKA)プロジェクトの第一歩となるプロトタイプ。プロジェクトでは、銀河の進化の観察を目的としており、宇宙誕生の真実に迫る可能性もあるという。
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