ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

ソニー、FEDの事業化検討へ新会社設立

» 2006年12月07日 20時19分 公開
[ITmedia]

 ソニーは12月7日、FED(Field Emission Display:電界放出ディスプレイ)の事業化を検討する新会社を設立すると発表した。次世代ディスプレイ技術としてFEDの開発を進めてきたが、関連技術を一旦別会社に切り出して事業化の可否を判断する。

ソニーの株価チャートソニーの株価チャート(1年:縦軸の単位は円)

 新会社は「エフ・イー・テクノロジーズ」で、18日に発足する。投資ファンド「テクノロジーカーブアウト投資事業有限責任組合」との合弁で、総額25億2000万円のソニーが約36.5%を出資する予定。開発拠点は岐阜県瑞浪市。

 ソニーは新会社にFED関連資産を譲渡。新会社はFEDパネルの技術開発や事業計画・企画の検討、市場調査などを行う。

 技術を切り出し(カーブアウト)、外部の資金を活用して成長するベンチャー式の形態をとった。事業化の可否の判断に基づき、ソニーは買い取り・吸収や他社との合弁設立、事業売却などを検討していく。

 ソニーは次世代ディスプレイ技術としてFEDと有機ELの開発を進めてきた。東芝とキヤノンはFEDの一種、SEDを共同開発し、来年第4四半期に搭載テレビを発売する計画。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.