米IBMは12月15日、「WebSphere RFID Information Center」を発表した。RFIDからのデータを集約、リアルタイムでの分析や他社とのデータ共有を可能にする技術で、既に欧州の電子通関プロジェクトITAIDEや、医薬品流通企業AmerisourceBergen、Unileverなどで採用されているという。
WebSphere RFID Information Centerは、RFIDミドルウェアから直接受信したデータを、集約・フィルタリング。データの保管や管理、他社との共有が可能なほか、出荷トラッキング機能や、在庫管理などに利用可能なデータプラットフォームも備えている。
RFID普及の課題としては、「各RFIDからの膨大な量のデータの処理能力のほか、標準規格の欠如やデータ共有能力が挙げられてきた」とIBM。WebSphere RFID Information Centerは、高度なデータ処理・保管が可能なうえ、RFID標準化団体EPCglobalが策定した新規格「EPCIS」に準拠しており、「こうした課題をすべて解決するもので、様々な業界でのRFID採用に道を開くもの」(IBM)だとしている。
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