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NASAとGoogleが提携――Google Earthでの気象予報など実現へ

» 2006年12月19日 07時51分 公開
[ITmedia]

 米航空宇宙局(NASA)のエイムズ研究所と米Googleは12月18日、大規模データ管理や超分散コンピューティング、マンマシンインタフェースなどの分野で提携したと発表した。提携の一環として、まずNASAの持つ情報をインターネット上で公開する作業に着手する。将来的には、気象情報のリアルタイムでの視覚化や気象予報、月や火星の高解像度3次元地図、国際宇宙ステーションやスペースシャトルのリアルタイム追跡などに関する共同作業も行う予定。

 NASAエイムズ研究所とGoogle本社は、いずれもカリフォルニア州のシリコンバレーにあり、提携に当たり、両者のチームは情報工学上の様々な問題点や、提携分野などについて議論してきたという。

 「NASAが収集した情報はすべての人々に役立つことを目的としており、その多くがパブリックドメインであるにもかかわらず、専門家以外の人々にはアクセスしにくかった」とエイムズ研究所。NASA本部のマイケル・グリフィン氏は「ITと宇宙科学という革新的な組み合わせにより、NASAの研究に誰でもアクセスできるようになる」とコメント。「NASAとGoogleの提携により、将来的には、月面や火星の峡谷へのバーチャル飛行が可能になるだろう」としている。

 NASAとGoogleでは、更なる共同作業について、共同研究や製品、設備、教育やミッションなども含めた詳細をまとめている。

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