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カンボジアでは「Longhorn」を売っていた

» 2007年01月15日 20時44分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週は「2ch.net」ドメインが仮差し押さえの対象になった、というZAKZAK配信記事が他記事に圧倒的な差を付けてトップだった。週末のネット上の話題はこれ一色。管理人の西村博之さんは、携帯ポータル「ニワンゴ」で週明けにもインタビューに応えるとしているが、15日午後8時現在、インタビューはまだ掲載されていない。

 さて、まったく関係ないが、記者は年始にカンボジアのアンコールワットを見に行った。アンコールワットがある都市・シェムリアップは、旅行者が多こともあってネットカフェもいくつかあったが、タイやベトナムの市街地と比べるとかなり少ない印象だ。PCは旅行者や一部のハイクラスな人用で、一般市民にはあまり縁がさそうだった。

 ただ、市場で明らかにコピーと思われるOSやアプリケーションソフトなどが売っている点は、アジアの他の都市と同じだ。記者が訪れた店はどんなソフトも一律2ドルで、中には「Longhorn」や「Office 12」などコードネームのまま販売しているソフトも目立った。β版でも入っているのだろうか。

画像 カンボジアのCD店の様子。CDもコピー製品のように見えた

 さらに余談だが、記者はカンボジアで赤痢をもらってきた。旅行中に高熱と吐き気と下痢に襲われ、帰ってきてからも下痢が続き、念のためと検査したら細菌性赤痢が判明。症状が治まった後に病院から検査結果の連絡を受け、保険所で事情を聞かれた。

 赤痢というと隔離入院を連想する人もいるが、最近はよほどのケースでないと隔離入院はないようだ。食品を扱う仕事でない限り症状が治まれば出勤もOKで、記者もこの通り元気に出社している。しかも社内では「赤痢にかかった珍しい人」として扱われ、記者Yさんは「すごい! 赤痢にかかるって珍しいよね。尊敬する。岡田さんの株が1.5倍に上がったよ」とまで言ってくれた。おかしな話だが悪くない気分だ。

 保健所の医師によると、カンボジアは衛生状態が悪く、食器を洗う水に赤痢菌が繁殖していることも多いという。生ものや生水を避けても、現地で食事する限り予防は難しいそうだ。この話を聞き、赤痢をほぼ撲滅した日本が、どれほどの時間と努力を払って衛生状態を改善してきたのだろうと改めて感心するとともに、カンボジアが赤痢から解放されるのはいつになるのだろうと思うと少し気が遠くなった。

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