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行方不明のMS研究者を衛星写真の生データで捜索

» 2007年02月06日 07時26分 公開
[ITmedia]
2005年11月、Microsoft Conference 2005で来日した際のジム・グレイ氏

 衛星写真での行方不明者捜索に協力を――米MicrosoftのWindows Live/Local公式ブログが、海上で行方不明となった同社研究者を衛星写真で捜索しようとの試みを紹介、人々の協力を呼び掛けている。

 行方不明となっているのは、Microsoftの著名な研究者で“データベースの父”とも呼ばれるジム・グレイ氏。サンフランシスコ近くの海域で1月28日に足取りを断ったが、連邦沿岸警備隊による捜査は、手掛かりが得られないまま2月1日に打ち切られた。

 しかし、海洋に浮かぶグレイ氏のボートを衛星写真で探そうと、米航空宇宙局(NASA)による衛星写真が、Amazon.comの作業依頼サイト「Mechanical Turk」で公開され、人々の協力を得ながら手掛かりを探している。同サイトには、グレイ氏の捜査への協力方法や衛星写真のサンプルなども掲載されている。

 公開された衛星写真は、日ごろユーザーがVirtual EarthやGoogle Earthで見慣れたものとは異なり、色調補正や画像処理が行われていない「生の画像」。画質も画像により異なるという。膨大な海洋上の小さなボートを探すのは大変な作業だが、「より多くの目が注がれれば」と公式ブログではコメントしている。

 Mechanical Turkは、Amazon.comの作業依頼サイト。写真に写った物体の検出など、ソフトウェアよりも人間の方が得意だと思われる単純作業を、他者に依頼できる。

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