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» 2007年02月19日 17時07分 UPDATE

記憶され続ける作品

安彦良和さんによると、ファーストガンダムは「お粗末」であり、品質的には劣るはずの日本アニメが世界的に支持を受けているのは「謎」。庵野秀明さんは「この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした」と。

[小林伸也,ITmedia]

 はてなの名前が出てこない初のサービス「Rimo」が登場。「ぬこ大好き」などと表示された動画にぬこはぬこでも違うぬこが出てきて仰天したり、といったファミリー向けの脆弱性はあるが、「つまらんテレビ番組つけっぱなしよりはこっちのほうがいい」という「ダラ見」需要は取り込めそうだ。

 再びアクセスを集めた安彦良和さんのインタビュー記事。安彦さんによると、ファーストガンダムは「お粗末」であり、品質的には劣るはずの日本アニメが世界的に支持を受けているのは「謎」だという。確かに、テクノロジーと金をたっぷりと注ぎ込んで制作した「カーズ」などの米国産CGアニメ映画を「どうしてちっとも見たいと思わないのか」は日本のアニメファンにとっても永遠の謎だろう。

 17日には「新世紀エヴァンゲリオン」をリメークする映画の第1部が今年9月1日に公開されることが明らかにされた。総監督の庵野秀明さんは「この12年間エヴァより新しいアニメはありませんでした」という声明を公開。これに対しネット上では「そもそもエヴァ自体が新しくなかった」とか「実写の仕事のほうはどうなったんでしょうか」とか「Zガンダムに触発された集金事業」といった否定的なコメントも多かったが、「なんと言われても俺は見に行く」という人も結構いた。

 毎クールごとにアニメの新作が何十本と放映されるようになって既に久しい。それなりにファンコミュニティーは盛り上がったりするけれど、放映が終わるとコロっと忘れられてしまう作品がほとんどのように思える。元ファンの財布を当てにした昨今の商法はともかく、ガンダムといいエヴァンゲリオンといい、これだけ長い間みんなに覚えていてもらえるだけでもすごいことだ。

 そういえばコミケ代表・評論家で昨年死去した米沢嘉博さんの最新の本の題名は「売れるマンガ、記憶に残るマンガ」だった。忘れられていく多くの作品との違いは何なのか。延々と議論されながらも永遠の謎だが、その秘密のカギは「コンテンツ大国」云々といったポマード臭い掛け声が響いている辺りには転がってなさそうに思う。日本アカデミー賞の第1回「最優秀アニメーション作品賞」があの作品をおさえて「時をかける少女」に贈られた……のは関係ないか。

 そんな記者はもちろん、アニメ化は5回目という長寿キャラ「ゲゲゲの鬼太郎」の21世紀版ネコ娘に目が釘付け。

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