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米政府、地デジチューナーの割引クーポン配布へ

» 2007年03月13日 09時41分 公開
[ITmedia]

 米商務省傘下の電気通信情報局(NITA)は3月12日、アナログ停波後も消費者が無料のテレビ放送を見られるように、デジタルテレビチューナーボックスの割引券を配布するプログラムの最終ルールを発表した。

 米国では2009年2月17日にアナログ放送を終了し、地上波デジタル放送に移行する。これ以後はテレビ放送を視聴するのにデジタルチューナーやデジタル対応テレビが必要となる。NITAの「Digital-to-Analog Converter Box Coupon Program」は、こうしたデジタル対応製品を持たない世帯向けに40ドルの割引クーポンを配布する。

 2008年1月1日から2009年3月31日まで、米国の全世帯は40ドル割引クーポンを2枚まで申請できる。申請はWebサイト、電話、または郵便により行う。このクーポンは最大2台のデジタルアナログ変換機器の購入に使用できる。価格比較サイトなどによると、この種のチューナーボックスは80ドルからの価格で売られている。

 クーポンは一意の番号が振られ、電子的に追跡できる。小売店のPOS端末で、NITAのデータベースを介してクーポンの利用が確認される。

 このクーポンプログラムには当初9億9000万ドルを割り当て、それを使い切ったら5億1000万ドルを追加する。さらに資金の追加が必要になった場合は、クーポン支給対象が地上波放送のみを受信している世帯に限定され、申請者はCATVや衛星放送などに加入していないことを証明しなくてはならなくなる。

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