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大きいだけじゃない――新VIERAは“家族と家電の中心”に

» 2007年04月10日 20時39分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 松下電器産業が4月10日に発表した、プラズマテレビ「VIERA」新モデルのプロモーションは、大きさと画質をアピールしてきたこれまでとは異なり、テレビと家電をつなぐ「VIERA Link」を前面に押し出して他の家電も一緒にアピールしていく。また“家族団らんの中心”に位置づけ、親子や孫とのコミュニケーションツールとしても訴求していく。


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画像 発表会では、VIERA Linkのデモにかなりの時間を割いた

 新モデルは、上位の「PZ700」シリーズ4機種(50V型×2、42V型×2)と、エントリーモデル「PX70」シリーズ6機種(50V型×1、42V型×2、37V型×3)で、PZ700にはプラズマテレビとしては世界初の42V型フルハイビジョン機をラインアップした。4月27日から順次発売する。

 テレビCMには従来通り小雪さんを起用。「ビエラにリンク」と「ヒューマンビエラ」という2つのフレーズを、CMでアピールしていく。

 「ビエラにリンク」は、同社の家電同士をつなぐネットワーク機能「VIERA Link」を直接訴求するもの。新製品はリモコンに「ビエラリンクボタン」を新設し、DVDレコーダー「DIGA」やホームシアター用スピーカーなどVIERAに接続した同社機器を、リモコン1つで操作できるようにした。年配の男性が操作する様子などをCMで見せ、簡単に利用できるとPRする。

 同社のフルハイビジョン対応DVカメラで撮影したHD映像など、SDメモリーカードに保存したDVカメラやデジタルカメラ画像を直接再生できる点も訴えていく。VIERAを“家電の中心”に位置付けつつ、同社のデジタル家電をPRする材料にする狙いだ。

 「DVDレコーダーやデジタルカメラ、DVカメラ、スピーカーなど、テレビにつながるあらゆる関連製品をすべてそろえているのは当社だけ。テレビにさまざまな機器を接続して“見るテレビ”から、使うテレビ”に変え、他のAV製品とともに大きく成長させたい」と同社の牛丸俊三副社長は語る。

画像 ヒューマンビエラのコンセプトサイト

 「ヒューマンビエラ」は、「VIERAは人を大切にしている」と訴えるためのフレーズ。「高画質で誰でも見やすい」「ネットワーク機能で誰でも使いやすい」「鉛フリーで環境に優しい」といった点を訴求し、家族みんなでVIERAの周りに集まり、多機能を楽しみながら安心して団らんできる、というイメージを作っていく。

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 プラズマテレビは、大型化した液晶テレビとの競争にさらされている。牛丸副社長は「液晶は海外メーカーの方が強いが、PDPはパネルも最終製品も日本メーカーの方が強い。PDP世界シェアナンバーワンの当社は、パネルも国内製造だ。日本発のPDPテレビで、日本経済の発展に寄与できる」と語った。

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