パナソニックマーケティング本部は4月10日、プラズマテレビ“VIERA”(ビエラ)の上位シリーズ「PZ700」を発表した。初の42V型フルハイビジョンタイプを含む4モデルをラインアップ。4月27日から順次発売する。あわせてエントリーシリーズ「PX70」(別記事)、およびVIERAリンク対応の3.1chラックシアター2機種(関連記事)もリリースした。
PZ700シリーズは、フルハイビジョンパネルを搭載するハイエンドモデル。42V型と50V型の2サイズがあり、スピーカーのタイプにより、それぞれ2モデルをラインアップした。概要と実売想定価格は下表の通り。
型番 | TH-50PZ700SK | TH-42PZ700SK | TH-50PZ700 | TH-42PZ700 |
---|---|---|---|---|
画面サイズ | 50V型 | 42V型 | 50V型 | 42V型 |
解像度 | 1920×1080ピクセル | |||
本体カラー | ブラック | シルバー | ||
スピーカータイプ | サイドスピーカー | アンダースピーカー | ||
実売想定価格(※1) | 55万円前後 | 43万円前後 | 53万円前後 | 41万円前後 |
発売日 | 4月27日 | |||
注目は、42V型のフルハイビジョンプラズマパネルだ。従来のパネル(WXGAパネル)をそのままフルHD化すると、画素の密度の上がるぶん開口率が下がり、「輝度が2分の1に低下した“暗すぎるパネル”になってしまう」(松下電器産業PDPビジネスユニット長の藤田正明氏)が、新パネルでは新材料の採用やプロセスで構造から見直し、狭幅リブ(画素の枠部分)を新開発。開口率を確保したことで、「WXGAパネルと同等の明るさを実現できた」(同氏)。あわせて、微細なセルを高速かつ安定的に駆動させる技術を開発し、全ての画素で均一かつ安定した発光を実現したという。42V型のフルHDプラズマパネルは富士通日立プラズマディスプレイ(FHP)なども開発しているが、製品発表は初となる(関連記事)。
一方、プラズマテレビの弱点とされる外光の映り込みに対しても、新たに「低反射クリアパネル」を採用して大幅に低減させた。コントラスト比は4000:1。「明るい環境でも鮮明な映像を楽しめる」(同氏)。
色再現性も進化した。まず、パネル蛍光体の特性をHDTV規格の色域に近づけ、HDTV規格の色域を100%カバー。輝度や色といった映像情報を検出し、変化するシーンに応じてリアルタイムに処理する「フルハイビジョンPEAKS(ピークス)」とあわせ、豊かな色彩と階調表現が可能になるという。とくに新PEAKSでは、肌色の検出力を高めている点が特徴だ。
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