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パイオニアは営業黒字に カーナビ好調

» 2007年05月14日 20時37分 公開
[ITmedia]

 パイオニアが5月14日発表した2007年3月期の連結決算(米国会計基準)は、営業損益が124億円の黒字になり、前期の164億円の赤字から黒字に転換した。ただ、PDP生産設備を減損処理したため、純損益は67億円の赤字だったが、赤字幅は前期から大幅に縮小した。

パイオニアの株価チャートパイオニアの株価チャート(1年:縦軸の単位は円)

 売上高は5.6%増の7971億円。カーナビやDVDドライブの売り上げ増と円安効果などで増収。構造改革による原価率の改善、販管費の減少で営業黒字化した。税引き前損益は77億円の赤字(前期は711億円の赤字)。

 ホームエレクトロニクスの売上高は3.9%増の3686億円。PDPは自社ブランドが欧米で増えたが、OEMの減少で前期から微減に。DVDレコーダーは減ったが、DVDドライブや関連デバイス、DJ機器は増加した。営業損益は162億円の赤字となり、351億円の赤字だった前期から改善した。

 カーエレクトロニクスは8.3%増の3578億円。市販市場向けのカーナビが国内で増加し、OEMも北米で拡大した。営業利益は26.5%増の221億円だった。

 今期予想は、売上高が8350億円(4.8%減)、営業利益が150億円(20.1%増)、税引き前損益が290億円の黒字、純損益が125億円の黒字。

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