米国際貿易委員会(ITC)は6月7日、米Broadcomの特許を侵害した米QUALCOMM製チップと、特許侵害チップを搭載した携帯端末の米国への輸入禁止を命ずる是正措置を決定した。ただし、7日以前に輸入が始まっている機種は、この是正措置の適用外となる。是正措置ではまた、QUALCOMMに対し、特許を侵害しているチップ関連事業の一部停止も命じている。
ITCでは2006年12月、QUALCOMMがBroadcomの特許を侵害したとの決定を下し、侵害行為に対する是正措置を検討していた(2006年12月12日の記事参照)。
ITCでは、最終製品である携帯端末を輸入禁止対象にすることは「第三者にも多大な負荷を強いる」としながらも、特許を侵害するチップだけを対象とするとBroadcomの救済にならないと判断。一方で、今回の決定以前に輸入された端末機種については対象外とすることにしたとしている。
Broadcomは、「ITCの決定を大変喜んでいる」とのコメントを発表している。
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