オリコンのドメイン「oricon.co.jp」の月間ユニークユーザー(UU)数が、5月に1000万を超えた。同ドメイン下では子会社・オリコンDDがエンタメ情報サイト「ORICON STYLE」とランキングサイト「RANKING NEWS」を運営しており、それぞれYahoo!JAPAN経由でのアクセスを伸ばした。Yahoo!との相乗効果を高めるため、オリコンDDはヤフーと資本・業務提携すると6月29日に発表した(関連記事参照)。
oricon.co.jpの月間ユニークユーザー数は、昨年5月からの1年間で約2倍・1060万1000人に拡大した。「mixi並みの拡大だ。この1年で、UUが最も伸びたサイトではないか」とオリコンの小池恒社長は胸を張る。
「当社はYahoo!JAPANの最大のコンテンツプロバイダー」――UUのうち6割が、同社がニュース配信しているYahoo!JAPAN経由。Yahoo!ニュースに掲載された記事リンクから、「ORICON STYLE」「RANKING NEWS」に大量にアクセスがあるという。ページビュー(PV)でも約25%がYahoo!経由という。
今後も継続的にPVを増やすため、オリコンDDはヤフーと業務・資本提携し、Yahoo!との連携を強化する。現在は1カ月450〜500本程度のYahoo!へのニュース配信を600〜700本に増やすほか、Yahoo!が求める旬のニュースをいち早く提供する体制を築く。「同じ内容・質のニュースが複数社から提供された場合も、提携関係がある当社のニュースを採用してくれるだろう。記者も増やし、質・量ともに強化する」(オリコンDDの米谷昭良社長)
英会話学校やネット証券など業種別の顧客満足度をランキング公開するサイト「CSランキング」コンテンツもヤフーに提供。2〜3カ月以内に予定しているという会員制サービスでは、ログインIDをYahoo!IDにするほか、有料サービスを始める際はYahoo!ウォレットを使えるようにする。
Yahoo!経由以外からのアクセスも増やすべく、API公開を進めるほか、ユーザーが投票するランキングページなど、ユーザー参加型サービスを拡大する。
オリコングループはWeb事業を集中的に拡大してきており、Web広告も強化していく。CSランキングは、ランクインしたサービスのうち、広告料金を支払った企業のサービスのみ企業サイトへのリンクを貼っており、1クリック当たりの単価は100〜150円。契約企業は順調に増えているといい、今後も契約企業数・クリック単価を高めていく。
8月から、アイメディアドライブが運営する行動ターゲティングネットワーク「impAct」に参加。ヤフーの行動ターゲティングネットワークにもすでに参加しており、連携をさらに強化するとしている。
タイアップ広告も強化する。ミュージシャンが出演する動画広告など、オリコンならではのタイアップ商品を開発していく。
Webへの先行投資を続けてきたため、同社の07年3月期の連結決算は7900万円の経常赤字、6億7600万円の最終赤字となったが、08年3月期は経常利益4億円、純利益3億円と黒字転換する計画だ。
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