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ラオックス「ザ・コンピュータ館」9月末に閉鎖

» 2007年08月03日 18時56分 公開
[ITmedia]

 ラオックスは8月3日、東京・秋葉原の「ザ・コンピュータ館」(千代田区外神田1-21)を9月30日で閉鎖すると発表した。ビルは売却し、有利子負債の完済に充てる。同店名を使った別店舗の運営などは現在検討中だとしている。

 ザ・コンピュータ館は1990年、当時は珍しいパソコン専門店としてオープン。日本ソフトバンク(当時)の孫正義社長がコンピュータ専門店の展開を持ちかけたのがきっかけで、店名も当時のソフトバンクのコンピュータ誌「The Computer」(1987〜1992年)にちなんだ。

 「ザ・コン」の愛称で秋葉原の旗艦店として親しまれ、1993年には家電専門店の店舗別売上高で全国1位に。書籍売り場を1階に設けるなどの手法はその後のPC専門店のモデルにもなった。

 その後、ソフマップなど秋葉原の量販店が不振に陥り、ラオックスも現在は経営再建中。6月に就任した山下巌社長は、大型店を含む不採算の15店舗を年内に閉鎖する方針を示していた。

 ザ・コンピュータ館は今月上旬、都内の不動産業者に売却する。帳簿上の価格は31億5300万円だが、譲渡価格は協議中。売却で得た資金は、現在55億6600万円の有利子負債返済に充て、今期中に完済。黒字化に向けて前進するとしている。

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