業界団体の米Online Publishers Association(OPA)は8月13日、インターネット利用時間についての調査報告を発表した。報告では、人々がオンラインで費やす時間をカテゴリー別に比率で示した指標「Internet Activity Index」(IAI)を分析した。
IAIではネット上のサイトやサービスを、eコマース、コミュニケーション、コンテンツ、検索の4カテゴリーに分類している。4年前の2003年ではネット利用時間の46%を「コミュニケーション」が占めたが、2007年(1〜5月)には33%に減少。一方、「コンテンツ」が占める比率が2003年の34%から、2007年には47%に上昇した。「検索」も増加しているが、全体に占める比率は3%(2003年)から5%(2007年)と、比較的低い。
コンテンツが主要な位置を占めるに至った背景として、OPAでは、ニュースやエンターテインメント情報の入手など、従来「オフライン」だった行動が、オンラインへと進出していることを挙げる。また、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)などの新しい機能やコミュニティーの登場、ネット接続の高速化やアクセスの改善、ビデオコンテンツの人気などが、コンテンツサイトでのネット利用時間の増加をけん引しているとみる。一方、コミュニケーションの比率が下がっている理由としては、「電子メールに比べて効率的な手段」であるIM(インスタントメッセージング)の普及によるものとみている。
カテゴリー | 2003年(%) | 2007年(%)* | 増減率(%) |
---|---|---|---|
コンテンツ | 34 | 47 | 37 |
検索 | 3 | 5 | 35 |
eコマース | 16 | 15 | -5 |
コミュニケーション | 46 | 33 | -28 |
*2007年は1〜5月の平均値(資料:OPA) |
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