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ガジェットがもたらす「ジャンクスリープ」、専門家が警鐘

» 2007年08月29日 14時16分 公開
[ITmedia]

 「ジャンクスリープ」は10代の子を持つ保護者にとって、ジャンクフードに匹敵する大きな懸念になるかもしれない――英国の団体が、このような調査結果を発表した。

 睡眠に関する助言を提供する団体Sleep Councilは、12〜16歳の子供1000人を対象に実施した調査で、若者の間でのガジェットブームが睡眠の長さと質に悪影響をもたらしていることが示されたと報告している。

 同団体によると、学校がある日の前夜に十分な睡眠を取っていない子供が多く、30%は睡眠時間が4〜7時間という(推奨される睡眠時間は8〜9時間)。また23%は週に1回以上、テレビを見ながら、音楽を聴きながら、あるいはほかの機器を使いながら眠りにつくと答えた。

 98.5%の子供は、寝室に電話、音楽再生機器、テレビのいずれかがあり、寝室にすべてあると答えた子供は65.3%に上った。およそ5人に1人が、テレビやコンピュータをつけっぱなしにしていることで、自分の睡眠の質に影響が出ていることを認めた。

 英国の睡眠専門家クリス・イディコウスキー氏は、これは憂慮すべきトレンドだとし、こうした睡眠を、脳に学校での活動に必要な休息を与えるのに十分な長さも質もない「ジャンクスリープ」だとしている。

 「残念なことに、睡眠はジャンクフードと同じ道をたどっているようだ。ジャンクスリープはジャンクフードのようになるかもしれない。健康な食事だけでなく、健康な睡眠も含めた健康なライフスタイルを子供に教える必要がある。伝えるべきことは単純だ。ガジェットの電源を切って、もっと寝なさい、ということだ」(同氏)

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