欧州連合(EU)の欧州委員会は9月19日、欧州全土をカバーする衛星通信サービス「EGNOS」(European Geostationary Navigation Overlay Service)および「Galileo」の継続を確認、計画のための資金調達に関する修正条例をまとめた。
民間企業から資金援助を受け、運営するという当初の計画が頓挫したことから、欧州委員会は自ら資金を調達、衛星を運用するという修正条例を提示。2007年1月から2013年12月までに必要な予算は34億ユーロと設定された。
欧州委員会はまた、インフラ費用、計画の実行と管理に伴うリスク、収益予測、予算など、GalileoとEGNOS計画に関する詳細をまとめた報告書を採択した。今後、EU加盟各国と議会に、この提案への支持を求めていく方針だ。
EGNOSは米国が提供するGPSの性能を向上させ、補完するために開発されたシステム。同システムは欧州の衛星ナビゲーション戦略の第1段階であり、Galileoの前段階に当たる。GalileoをGPSとEGNOSの機能を統合したシステムにするのが欧州委員会の目標という。
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