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「デジモノ以外でも使って」――価格.comリニューアル

» 2007年10月01日 21時03分 公開
[ITmedia]

 カカクコムは10月1日、価格比較サイト「価格.com」をリニューアルした。初心者ユーザーにも利用しやすいようインタフェースをシンプルにしたほか、女性にも親しみやすいポップなデザインに変更。「Yahoo!ショッピング」など外部サイトの商品も一括検索できるようにし、検索対象の商品ジャンルを一気に広げた。

 デジタル家電やPC好きが中心だった従来のユーザー層を、一般層にも拡大する狙い。サイトメッセージは従来の「賢者の買物 〜価格比較・クチコミ・レビュー〜」から、「『買ってよかった』をすべてのひとに」に変更したほか、ロゴも丸みを帯びたデザインに変え、親しみやすさを強調した。

 11月にはグループ7サイトのユーザーIDを統合し、グループサイトを横断した行動ターゲティング広告販売を12月から始める予定だ。ジャンルをまたいだグループの総合力を活用してユーザー層を拡大し、広告媒体としての価値を高めていく。

レイアウトは初心者にも分かりやすく

 価格.comのトップページは、75あった商品カテゴリーを21に絞り込んだ。各カテゴリーのページは従来、メーカー名を一覧表示するシンプルな構成だったが、新たに商品ガイドやランキング、口コミコンテンツ表示するなど、初心者にも分かりやすいレイアウトに変えた。


画像 トップページ
画像 カテゴリーページ

 商品ジャンルを横断した検索機能も実装。Yahoo!ショッピングやAmazon.co.jpなど外部ショッピングサイトに登録されている商品を横断的検索できる「ショッピングサーチ」と価格.comの検索機能をまとめた結果、検索対象は従来の約30万点から約1030万点に増えたとしている。

ID統合で「総合サイト」に

 11月には、グループのグルメ口コミサイト「食べログ.com」や旅行口コミサイト「4travel」、ホテル予約サイト「yoyaQ.com」など7サイトのユーザーIDを1つにまとめる。サイトをまとめたポータルサイトの構築や、共通して使えるポイント制度も検討している。

 トラフィックの拡大に向け、他ポータルサイトとの連携も進める。第1弾として8月末、「4travel」を運営するフォートラベルがヤフーと資本・業務提携した。

 今後、人材、医療、福祉など新たなジャンルでサイト開設を検討している。「毎年1つか2つはユーザーの印象に残るような新サイトを開設していきたい」(田中実社長)

 7月のグループサイト全体のユニークユーザーは1462万だが、3年以内に倍の3000万に増やすことが目標だ。

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