米IBMと台湾MediaTekは10月21日、HD(高精細)コンテンツをPC、携帯機器、テレビなどの間で、高速で転送可能な無線チップセットを共同開発すると発表した。
両社はmmWave(ミリメートル波)無線技術とデジタルチップセット技術を組み合わせ、新製品を開発する。mmWave帯域では現在のWi-Fi規格と比べ、最低でも100倍高速なデータ転送速度を実現できるという。例えばWi-Fiで10分かかる10Gバイトのファイル転送も、新技術を利用すれば5秒しかかからない。mmWave無線技術は、マルチメディアコンテンツのダウンロードや、非圧縮のHDTV動画をDVDプレーヤーからストリーミングする場合などに利用することができるという。
IBMは新しいmmWave無線チップ、アンテナ、パッケージなどの技術を、MediaTekはデジタルベースバンド、ビデオプロセッシングチップ技術を提供する。IBM Researchは過去4年間、mmWave技術の開発に取り組んでおり、2006年2月には、10セント硬貨とほぼ同じ大きさのチップセットを開発、HDビデオの無線転送のデモを行っている。
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