大証ヘラクレス上場でWebサイト構築コンサルティングのクインランド(神戸市)は10月25日、大阪地方裁判所に破産手続開始を申し立て、破産開始決定を受けたと発表した。18日付けで申し立てた民事再生手続きは取り下げた。負債は約203億円。
再生に向けて取り組んできたが、資金繰り安定化策を講じることができず、再建を断念した。一部事業はスポンサーに承継する予定。サイト構築支援事業の「SIPS」はソルクシーズへの引き継ぎを目指して交渉中。地域情報サイト「Qlep」も、早急にスポンサー候補を選んで事業承継するとしている。
大阪証券取引所は同日、クインランドの上場廃止予定日を、当初の11月19日から11月9日に前倒しした。
クインランドは1996年設立。自動車買い取り・中古車販売店の運営から、ネットを使った自動車売買を手掛け、2000年からはWebサイトの構築・制作支援のコンサルティング事業に本格参入。02年4月にナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)に上場した。
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