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Oracle、BEA提案の「1株21ドル」を拒否

» 2007年10月27日 07時49分 公開
[ITmedia]

 米Oracleが米BEAに対して行った買収提案に関連して、Oracleは10月25日、BEA側が主張する「1株当たり21ドル」の買収金額は「話にならないほど高値」であり、受け入れる意図がないことを明らかにした。

 Oracleは9日、BEAの取締役会に対し、BEAを1株当たり17ドル(総額約66億6400万ドル)で買収する提案を行ったが、BEA側はこの金額が低過ぎるとし、1株21ドルであれば、Oracleを含む第三者による買収交渉に応じるとの対案を提示していた。

 BEA取締役会にあてた書簡の中でOracleは、この対案がOracleだけでなく、BEA買収を検討するほかの企業にとっても高過ぎると主張。実際に、Oracle以外にはBEA買収に名乗りを上げる企業が出ていないことを指摘し、「BEAに1株17ドルの価値があると考える企業がほかにはいないことは明らかで、1株21ドルなど論外」としている。「BEAが独立路線を維持したいのであれば、1株21ドルの対案は完ぺきな戦略ではある」とコメントした上で、Oracleとしては当初の提案金額からの増額はないこと、買収提案は28日で無効になることを改めて主張した。

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