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GoogleとCisco、国連と共同で貧困撲滅プロジェクト情報サイトを立ち上げ

» 2007年11月02日 09時41分 公開
[ITmedia]

 国際連合(国連)と米Google、米Cisco Systemsは11月1日、「ミレニアム開発目標(MDG)」の達成に向けた進捗状況を確認できるWebサイト「MDG Monitor」を共同で立ち上げた。

 MDGは、極度の貧困と飢餓の撲滅や、初等教育の普及、男女平等、環境保護など8つの項目についての目標値で、2000年に189カ国が合意。2015年までの達成を目指しているが、合意からほぼ8年が過ぎた今でも、10億人近くの人々が1日1ドル以下で生活し、毎年600万人の子供が5歳を迎える前に栄養失調で死亡している状況で、目標達成には至っていない。

 MDG Monitorは、各項目における目標値や関連ニュースなどの情報を提供。また、世界中のほとんどの国について、目標達成に向けての進捗状況を、地図やGoogle Earthを使って確認できるようになっており、Google Earthからは、国連の関連データにも数クリックでアクセス可能。こうした情報は、MDG Monitorサイトからダウンロードできるほか、Google Earthの「Global Awareness」レイヤーとしても近日中に登場予定。

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 サイトの開発に当たって、Ciscoは技術面および資金面でのサポートを行った。

 国連事務総長のパン・ギムン氏は、「(MDGの)目標に到達することは、政府や国際機関、民間企業、市民の協力が必要な、まさにグローバルな課題」とし、「MDG Monitorの立ち上げは、われわれに必要な革新的な提携の一例。GoogleとCiscoに感謝したい」とコメントしている。

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