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「初音ミクオンリーイベント」でニヤニヤした

» 2007年11月05日 19時46分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のアクセストップは、NTTドコモ冬モデル・905i/705iシリーズに関するニュースだった。最近記者は、番号ポータビリティ(MNP)でドコモからauに変えたのだが、905i/705iを見て「ドコモもいいじゃないか」と思ってしまい、MNPしたことをちょっと後悔している。新機種は、ドコモからの「MNP流出」をある程度抑止しそうに思う。

 ところで記者は先週末、「初音ミク」の「オンリーイベント」と呼ばれる同人イベント「THE VOC@LOiD M@STER」に行ってきた。初音ミク関連の同人誌や楽曲CDなどを販売するイベントで、別ジャンルの複数のオンリーイベントと同じ会場の一角で開かれていた。

 記者は中学生のころ、友人が参加していた同人イベントを1度だけのぞいたことがあるが、同人イベントはほぼ初体験。何時ごろ行けばいいのか、どう振る舞えばいいのかまるで分からないまま、ドキドキしながら会場を訪れた。

 11時スタートのイベントで12時半過ぎに会場に着いたのだが、入場券代わりに販売されていたパンフレットはすでに売り切れで「フリー入場」と書かれた張り紙が。「もしや大混雑では……」という予測は的中し、会場の真ん中あたりにあった初音ミクエリアは人でごった返していた。

 ぎっしりと並べられた机で、手渡しで売られる同人誌やCD。「新刊出ましたー」とコスプレで呼びかける女の子、同人誌ぱらぱらとめくり、CDを試聴し、売り子に声をかけるお客さんたち。「高校の文化祭みたいだなぁ」と思いながら、いったいどのサークルのどの本を買うべきか決めきれず、ぐるぐる、うろうろ。迷っているうちに本もCDもどんどん売り切れていく。焦る。

 とにかく目に付いたかわいい表紙の本や、ぱらぱらめくってみて面白そうだった本を端から購入。5冊ほど手に入れた。CDも欲しかったがほとんど売り切れてしまっていたので断念。30分ほどで会場を後にした。

 駅に着き、電車に乗って座席に座る。家に帰るまでの1時間を我慢できず、同人誌を取り出してしまった。表紙を見て「きれいな絵だなぁ」とニヤニヤ。開いて読んで、さらにニヤニヤ。どれも本当に面白かったし、素敵な絵だった。

 記者は実は中学・高校時代に漫画研究部で、同人誌のようなものも何度か作ったことがある。だがしょせんは中高生の趣味。大人が作った同人誌は、レベルがまるで違った。読みながら、ミクというキャラの力、インターネットの力、高い印刷技術、同人さんたちの努力……いろんなものに心を動かされた。

 「ニコニコ動画」には“絵師”も集まり、絵の描き方を動画で紹介したりしている。「みんなうまいなぁ。こんなにすごい人たち、今までどこに隠れていたんだろう」と記者は不思議に思っていたが、おそらく同人誌の世界にはもともとたくさんいたのだろう。

 コミケ出展者は毎年増えていると聞く。自分で絵を描いてストーリーを考え、表紙をデザインし、製本して販売し――これらを全て、しかもあんなにクオリティー高くできる人が、この日本に何万人もいるのかと思い、「日本って豊かだなぁ」とうれしくなってしまった。

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