ティム・オライリー氏と対談
「お金がありすぎて失敗した」――「Twitter」創設者の“再チャレンジ”(2/2 ページ)
シンプルさが命
Twitter専業の別会社「Twitter」を立ち上げ、資金も調達した。Odeoの教訓をいかし「まずはユーザー体験を改善し、サービス価値を高めることに注力している」という。
「Odeoは複雑だったが、Twitterはシンプルなサービスに徹した。リアルタイムの情報を伝えられ、人と人とのつながりがあるのが特徴だ」
Ruby On Railsを活用し、最初のバージョンは2週間で開発。「小さなものから作って改善していくのがWeb2.0的なやり方。Railsなら、1日に複数のサービスを作ることもできるし、リリースした後にまたやり直すこともできる」
オライリー氏はTwitterに、「Web2.0時代の人間関係」を見いだす。「Twitterは“友人”の概念を変えたかも知れない。これまでは、職場などで日々会う人が友人だったが、Twitterならあまり会わない人の生活をトラックできる」
「そう、あまり会わない人なのに、その日の朝ご飯とか、生活のささいな部分まで知ることが出来る。セレブでもない限り公開されなかった人々の細かな日常が、Twitterに公開されている」(ウィリアムス氏)
使い方は「ユーザーが作る」
Twitterの使われ方は多様だ。テーマを決めて記録ツールにしている人もいれば、仲間との連絡に使う人、ビジネス関連の告知をする人など――初めてTwitterを見た人は「いったい何に、どう使うんだ」と疑問に思うかもしれなが、「ブログや他のアプリのように、ユーザーが使い方を考えてくれる」(ウィリアムス氏)
例えば、特定ユーザーの書き込みに返答する「@記法」のもととなった機能は、ユーザーが開発したという。「この機能によって、当初想像していたよりも多くの対話が生まれた。サービスの利用範囲を決めるのは難しが、あくまでオープンに作り、ユーザーを制約しないのがいいと思う」(ウィリアムス氏)
APIを活用したサービスも広がっている。「API公開がここまでうまくいくとは、正直、驚いている。日本語クライアントを作ってもらったことで、たくさんの日本のユーザーにも使ってもらえている」
現在、全ユーザーのうち約20%が日本人という。「今後は、ローカライズを最優先していきたい」
Twitterのビジネス化は?
「Twitterは資金が潤沢でユーザーも増えているが、収益モデルがない。ぜいたくなサービスだ」――オライリー氏がそうからかうと、ウィリアムス氏は「そろそろビジネス化を考えている」と返す。
「Twitterは商用にも使われていて、Twitterを通じて家電を売っている販売店もあれば、セールの告知に使っている企業もある。そんな企業からは一定程度のお金をもらうべきなのかもしれない」(ウィリアムス氏)
Web2.0時代のサービスのよしあしはユーザーが決める、と2人は同意する。「失敗してもいいという気持ちで作り、気に入ってもらえなければ別のサービスを作ればいい。『これしかない』と突き進むのはWeb1.0的。経験から学んでいくことが重要だろう」(ウィリアムス氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
LINE、着せかえ表示問題を謝罪 希望者に返金へ
-
2
FANZA、成人向けAI創作・公開サービス「FANZAスタジオ」発表 先行体験は8月24日から
-
3
スマート給餌器で38時間の障害、ペットがご飯食べられず 飼い主の苦情殺到 「旅行中なのに」「猫が死んじゃう」
-
4
法務省、「ラヴ上等」とのタイアップ中止 「当初の意図を全うすることが難しい」
-
5
Anthropic、8月末にもIPO申請書類を公開か 調達額はSpaceXの過去最大に匹敵と米報道
-
6
終了発表の縦読み漫画「comico」――元重課金ユーザーが振り返る「いつしか開かなくなった」理由
-
7
コードが書けない筆者が愛車用にアプリを2本自作 「AI製アプリで起業」の夢膨らむも、見えた有料化の壁
-
8
生成AI画像で“架空の女性”に成り済まして政治投稿か 立憲栃木県連の男性党員 一部報道
-
9
目指すは、日本発IPで海外売上20兆円 経産省が新戦略を発表 「ものがたり大国5カ年計画」
-
10
「朝食を抜くと頭が働かない」はホント? 食べた人と食べてない人の認知能力を比較、3000人以上を調査
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR