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PS3ソフト開発環境を強化 「ProDG」無償提供、リファレンスを半額に

» 2007年11月19日 17時25分 公開
[ITmedia]

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは11月19日、「プレイステーション 3」向けゲームソフト開発環境を強化すると発表した。英SN Systems製開発ツール「ProDG」をSDKに標準搭載して無償提供するほか、開発に必要な「リファレンス・ツール」を現行の約半額に値下げする。

 カプコンの「モンスターハンター3」などが「Wii」に乗り換えるケースもあり、ソニーは「これまではゲームメーカーへのサポートが弱かった」として開発支援を強化する方針を打ち出していた。

 広く使われている統合プログラム開発ツール「ProDG」をSDKの標準ツールとして無償で提供する。ProDGはリファレンス・ツールのみでサポートしていたが、機能改良により、品質チェック用の「デバッギング・ステーション」でも使えるようにし、開発のコストを削減できるとしている。

 SN製ツール群として、複数PCで並列処理することでコンパイル時間を短縮するツールを無償化したほか、既に高速リンカを提供済み。コード生成効率を高めた新コンパイラも、SDKの一部として12月中旬からβ版を順次配布する。

 デバッギング・ステーションに開発機能を追加できるようにした上、リファレンスツールも現行の約半額となる95万円に値下げする。

 同社は「開発者のコスト削減に直接貢献することで、PS3の優れたパワーを活かしたタイトル開発の加速を推進する」としている。

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