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好調な世界PC市場、ポータブルPCがけん引

» 2007年12月12日 08時54分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米IDCは12月11日、第4四半期の世界のPC出荷台数が、前年同期比16.7%増となる見通しだと発表した。年間では前年比14.6%増となり、2006年の同10.1%増を上回る見通しだという。世界のPC出荷は2006年下半期に伸びが鈍化、第4四半期は前年同期比7.9%増となったが、2007年に入って堅調な伸びを見せ、第3四半期には16%増となっていた。

 中でも好調なのはポータブルPCで、2007年第3四半期には、10年以上ぶりに前年同期比37%増を記録。1けた台の伸びにとどまっているデスクトップPCとの伸び率の差は、33ポイントにまで拡大した。ポータブルPCがクライアントPC全体に占める比率は45%近くに達しており、2008年末までには50%になる見通しだという。ポータブルPCの伸びを支える要素としてIDCは、価格の低下、性能面でデスクトップとの差が縮小していること、ワイヤレス接続機能の向上、小売店での取り扱いの拡大などを挙げている。

 地域別では、米国と日本以外の市場がPC出荷全体の68%を占める。中でもアジア太平洋(日本除く)とその他地域(中南米、カナダ、中東欧、中東、アフリカ)でのPC出荷台数は、前年比20%以上の伸びとなる見通しだという。

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