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» 2008年02月19日 15時57分 UPDATE

Yahoo!がダメでもMySpaceがある? Yahoo!現・元従業員の選択肢

競合に追い上げられているMySpaceにとって、ネット業界古参のYahoo!は人材の宝庫だろう。

[Clint Boulton,eWEEK]
eWEEK

 米Yahoo!をレイオフされたばかりの元従業員や、Microsoftによる446億ドルでの買収提案を受けて会社の将来に不安を感じているYahoo!の現従業員には、MySpaceという頼れる選択肢があるようだ。

 この事情に詳しい情報筋がeWEEKの取材に応じて語ったところによると、MySpaceは現在サンフランシスコとシアトルに新設した支社の従業員補充も含め、従業員数の倍増を計画しており、Yahoo!の従業員に狙いを定めることになりそうだという。

 MySpaceはこの件に関するコメントを拒否している。Yahoo!は2月12日、以前から予定していた従業員1000人のレイオフを開始した。その前日には、Yahoo!取締役会がMicrosoftによる買収提案を正式に拒否したが、Microsoftはそれでも買収をあきらめない方針を明らかにしており、会社の将来に対する不安がYahoo!従業員の離反をもたらさないとも限らない。

 さらに12日には、レイオフされた従業員らとともに、Yahoo!の先端技術開発の責任者を務めていたブラッドリー・ホロウィッツ氏も同社を退職している。同氏は退職の理由として、Yahoo!の今後に対する不安は挙げず、「わたしにとっても、注目を集めずに退職できる格好のタイミングと思ったからだ」と説明している。

 同氏は自身のブログに、現在はGoogleで働いていると記しているが、具体的に何をしているかについては明言を避けている。同氏はメディアソフトウェアメーカーのVirageを創業した人物でもある。

 Yahoo!の優秀な人材はホロウィッツ氏1人ではない。インターネットビジネスの先駆者である同社には、プログラミングやインターネットビジネスの経営に長けた優秀な才能が溢れている。

 こうした従業員の離反は、MySpaceのようなインターネット企業にとっては「すぐに摘み取れる熟した果実」となるかもしれない。MySpaceは最近立ち上げた開発プラットフォームの構築などで、特にソフトウェアエンジニアリングの才能を求めている。

 MySpaceはFacebookなど競合のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に対抗すべく、今年はアプリケーションの分野に注力する方針だ。SNSサイトはそれぞれユーザーのサイト滞在時間を伸ばそうとしのぎを削っており、最終的には、人々がSNSサイトでビジネスを行えるよう、エンタープライズ指向のアプリケーションが構築されるようになるとみられている。

 MySpaceがYahoo!従業員の獲得に興味を抱いているといううわさは、Fox Interactive MediaやMySpaceの親会社であるNews Corp.とYahoo!が契約を交渉中との憶測が流れたことを受けたもの。一部の記事では、News Corp.がYahoo!の株式を20%以上購入し、MySpaceの事業をYahoo!に統括する可能性が報じられている。

 この交渉については、両社いずれからも確認は取れていない。

 一方、Yahoo!取締役会が「当社をあまりに過小評価している」として当初の買収提案を拒否したことを受けて、MicrosoftはYahoo!に対する1株当たり31ドルという買収提案を1株当たり35〜40ドルまで引き上げるとみられている。

 Yahoo!のジェリー・ヤンCEOは2月13日、取締役会に書面を送付し、同社の価値を徹底的に検討するよう求めている。それ以来、Yahoo!とMicrosoftはいずれも沈黙を保っている。

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