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mixi新利用規約は「問題あり」 ユーザー有志が延期求め申し入れ

» 2008年03月31日 18時35分 公開
[ITmedia]

 SNS「mixi」が4月1日に予定している利用規約の改定について、その内容や改定のプロセスに問題があるとし、施行の延期や内容の見直し、ユーザーとの対話を求める申入書を、ユーザー有志が3月30日、ミクシィの笠原建治社長宛てに郵送で提出した。10日以内で書面で返信するよう求めている。


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 mixi内のコミュニティ「mixiの規約改定に異を唱える」(3月4日に開設、31日時点で7019人が参加)の副管理人・田口サイモン聰さん(『萌える法律読本』共著者)が、ユーザー138人の賛同を得て提出した。賛同者は引き続き募集し、名簿を順次ミクシィに提出していく。

 申入書では「大規模な規約改定で、ユーザーが反発し、大きな問題になったにも関わらず、施行日の延期もない。改定について知らないユーザーも多く、知っていても対応に十分な時間を取れない」と指摘。改定を延期し、ユーザーと対話しながら、改定内容を改めて検討し直すよう求めている。

 mixiが19日に公表した修正規約の内容にも問題があると指摘。(1)ユーザーに大きすぎる義務を課し、ミクシィの義務を不当に軽減する規定を修正すること、(2)新規約に「規約改定の告知から施行まで周知期間を設ける」と明記すること、(3)規約の遡及効は、やむを得ない範囲に限定すること――などを要求している。

 さらにユーザーとコンテンツはmixiサービスの付帯物ではないと認識し、ユーザーとの共存共栄を図り、誠意を持って運営することや、mixiの運営や管理の指針を積極的に告知し、ユーザーの不安を払拭することも求めている。

 申入書では、10日以内に書面で返信するよう求めており、返信内容は「特段の事情がない限り公開する」としている。

 ミクシィは、4月1日から施行する新規約を3月3日に公表したが、ユーザーの著作権に関する条項などについて大きな反発が起きたため、19日に修正規約を公表していた。

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