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総務省がヤフーに行政指導 「Yahoo!メール」ヘッダ情報誤表示で

» 2008年04月03日 09時17分 公開
[ITmedia]

 総務省は4月2日、「Yahoo!メール」の受信メールの一部に他人のヘッダ情報が付いて配信された事態を受け、ヤフーに対して、「通信の秘密の保護に対する安全管理措置が不十分だった」とし、再発防止を求める行政指導を行ったと発表した(関連記事:Yahoo!メールでヘッダ情報誤表示 差出人が別人に)。

 総務省によるとヤフーは、昨年10月31日から今年2月21日までの間に、Yahoo!メール(ybb.ne.jp)あてに受信したメールの一部で、受信メールに他人のメールのヘッダ情報(送信日時、送信元メールアドレス、あて先メールアドレス、件名、経路情報)を付けて表示していた。

 原因は、メールサーバにインストールしたソフトウェアの不具合。ヤフーは本番環境の試験で不具合を発見していたが、連絡の不手際で不具合があるままソフトをインストールし、チェックの際にも問題を発見できなかったという。

 総務省はヤフーに対し、本番環境に近い環境でテストすることや、インストールの際のチェック体制を強化するなどといった再発防止策を実施し、6月末までに報告するよう求めている。

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