米Motorolaと、同社の大株主で著名投資家のカール・アイカーン氏は4月7日、Motorolaの次回株主総会で、新取締役としてアイカーン氏が推す候補者2人を推薦することで合意に達したと発表した。ウィリアム・R・ハンブレヒト氏とキース・マイスター氏の2人で、うちマイスター氏は、同日付で取締役に就任した。
アイカーン氏は2月に、ハンブレヒト氏とマイスター氏を含む4人をMotorolaの新取締役に推薦する意向を発表。3月には、Motorolaを相手取り、経営情報の提出を求める訴訟を起こしていたが、今回の合意の一部として、両者間のすべての訴訟を取り下げる。またMotorolaに対する「委任状争奪戦」を行わないことでも合意した。両者間の合意には、Motorolaが今後、モバイルデバイス事業の分離や同事業を率いる新CEO探しなどの重要事項についてアイカーン氏のアドバイスを求めることや、取締役会の動きについて、ある程度の機密保持規定の下、2人の取締役とアイカーン氏が連絡を取り合うことを認めることなどが含まれるという。
アイカーン氏は、Motorola株式の6.4%を保有している。
Motorolaのグレッグ・ブラウン社長兼CEOは「委任状争奪戦を回避できてうれしい」と、アイカーン氏との合意を歓迎するコメントを発表。アイカーン氏は、「これはMotorolaにとって非常に前向きなステップ」とコメントしている。
ハンブレヒト氏は、金融会社WR Hambrechtの創業者。マイスター氏は、アイカーン氏の関連企業で副会長などを務めている。
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