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» 2008年04月08日 18時39分 UPDATE

「CLANNADは人生」を3Dで実現 ギャルゲーキャラと暮らす仮想空間、ドワンゴなど開発

「CLANNAD」「SHUFFLE!」「D.C.II」の世界を再現した3D仮想空間を、ドワンゴなどが今夏にオープンする。ゲームの世界観の中で、お気に入りのキャラと一緒に暮らすことができる。

[岡田有花,ITmedia]
画像 (C)ai sp@ce制作委員会

 「CLANNAD」を開発したビジュアルアーツやドワンゴなど5社で構成する「ai sp@ce製作委員会」は4月8日、美少女ゲームの主人公と一緒に生活ができるという3D仮想空間「ai sp@ce」(アイスペース)を今夏に公開すると発表した。美少女ゲーム作品の世界観を再現した仮想空間で、お気に入りのキャラクターを育て、一緒に生活できる。

 ビジュアルアーツ、オメガビジョン、サーカスが人気ゲームの世界観を提供。「CLANNAD」「SHUFFLE!」「D.C.II」(ダ・カーポII)の世界を、仮想空間上に再現する。PCにクライアントソフトをインストールして楽しむ仮想空間で、MMORPGなどを提供するヘッドロックが開発し、ドワンゴがインフラやネットサービスをサポートする。


画像 キャラドルと会話もできる
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画像 ユーザーは主人公になり、キャラドルを着せ替えたり、さまざまなモーションを覚えさせたりする

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画像 街にはキャラドルを引き連れたユーザーが集まる。ほかのユーザーとチャットも可能
画像 ニワンゴの鶏キャラクター「ニワンゴ」も登場

画像 D.C.IIの舞台「初音島」を再現した島

 ユーザーは、自分のアバターを作成し、お気に入りの美少女キャラクター「キャラドル」を1人選択。各作品の世界を再現した「島」にログインし、2人で一緒に生活する。家や家具を購入すれば仮想世界で“同居”も可能だ。

 キャラドルにさまざまな衣装を着せたり、モーションを覚えさせたり、ダンスをさせたり――といったことが可能。キャラドルと関係を深めながら自分の好みに育てることができる。キャラドルと会話できる仕組みも備える予定だ。

 2人で“生活”できるほか、フィールドを歩いてほかのユーザーとチャットすることも可能。仲良くなったユーザーとは、デジタルアイテム「携帯電話」を購入すればいつでも連絡が取れるようになる――といった仕組みも検討している。


画像 着せ替えも
画像 家を購入して一緒に暮らせる。キャラドルは積極的に話しかけてきてくれるようだ

 作品の世界観を反映した島を、作品ごとに設定。各島のハブとなるエリア「アキハバラ」を設置する。現実の秋葉原をリアルに再現する予定で、住む島の異なるユーザーが交流したり、アイテムなどの店舗を出店できるようにする。

 ドワンゴの「ニコニコ動画」と連携し、「ニコニコアニメチャンネル」に専用ページを設置。プレイ動画をアップロードできるようにしたり、「アキハバラ島」に設置したスクリーンにニコニコ動画上の動画を再生する――といった連携を検討する。


画像 秋葉原を再現した「アキハバラ島」
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画像 ニワンゴは、アキハバラ島でプレイ動画を撮影してニコニコ動画に投稿することもあるという
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 アイテムや衣装、家、土地、キャラクターのモーションや、モーションを作る権利などを有料販売したり、「アキハバラ島」の店舗スペースを企業向けに販売するなどして収益を得る計画。サービス開始時にクライアントソフトと特典入りの「スターターパック」を販売し、スタート時点で開発費をすべて回収する――といった手法も視野に入れる。

 販売アイテムやツールは、ユーザーの要望を聞き入れながら、柔軟に追加していくという。

「CLANNADは人生」が現実に

 ドワンゴの太田豊紀副社長によると、企画は2006年にスタート。「ネット上に初音島(D.CIIの舞台)を作って土地を売りたい。主人公の女の子の隣の家は、高い値段で売れるのではないか」というサーカスのアイデアと、「複数の美少女ゲームワールドが存在するMMORPGをやりたい」というブシロードのアイデアから始まった。当時ドワンゴはモバイル中心の会社だったが、07年にブレイクした「ニコニコ動画」で高トラフィックのネットサービスのノウハウを蓄積し、実現が可能になったという。

 「ネット上の行動の起点が、テキストをベースにした検索から動画に変わってている。3次元世界がネットの最初の起点になる時代が来るだろう」と太田副社長は展望。「3Dのオンラインゲームは“焼畑的”にワールドを作ってお金を回収し、しばらくすると廃れるというライフサイクルが多いが、ai sp@ceは、ユーザーがネットの拠点と認識してもらえるサービスになっている」と述べた。

画像 参加各社の代表者と各社の公式コスプレイヤー

 「『CLANNADは人生』という言葉が昨年、流行語大賞の候補にもなったが、これは意外と本質をついてるのでは。ゲームの中の街で人生を送るようなものにしたいと、企画者は当初から考えていた」――ビジュアルアーツの丘野塔也さんは話す(関連記事:こんな言葉も流行りました 07年ネット用語大全)。

 「ai sp@ceの話を最初に聞いたとき『萌え要素だけを売りにした仮想空間は成り立つのだろうか』と疑問を感じたが、CLANNADユーザーは『ずっとCLANNADの世界にひたっていたい』と思っている。自分が主人公になってゲームに入れるのは夢のような世界。ai sp@ceで楽しい人生を過ごしてもらえれば」(丘野さん)

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