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「Share」ユーザーを著作権侵害で初逮捕 「コードギアス」など違法公開の3人

» 2008年05月09日 19時01分 公開
[ITmedia]

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、京都府警ハイテク犯罪対策室などは5月9日、P2Pファイル共有ソフト「Share」を使ってテレビアニメを無断でアップロードし、送信できる状態にしていたとして、著作権法違反(公衆送信権侵害)の疑いで、会社員や大学生計3人を逮捕した。

 Shareによる著作権侵害でユーザーが逮捕されたのは初めて。

 逮捕されたのは、神奈川県川崎市の会社員の男(34)、東京都日野市の会社員の男(41)、広島県東広島市の大学生の男(21)。

 調べでは、3人は4月上旬から中旬にかけ、テレビアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ R2 第2話『日本 独立 計画』」「機動戦士ガンダムOO 第25話『刹那』」を、Shareを通じて権利者に無断でアップロードし、不特定多数のユーザーに対して送信できる状態にし、著作権を侵害した疑い。

 3人はそれぞれ、大量にテレビアニメをアップロードしているとして「2ちゃんねる」で話題になっていたという。大学生は「Shareユーザーが喜んでくれることがうれしかったため、アップロードを続けていた」などと供述しているという。

 ACCSなどが実施した調査によると、昨年9月時点では「Winny」が約26万4000ユーザーだったのに対し、Shareは約20万ユーザー。だが調査を担当したクロスワープによると、今年の初頭ごろからWinnyユーザーが減る一方、Shareユーザーが増加する傾向にあるという。

 ACCSは「Shareには、他人がアップロードしたファイルの断片を自動的に受け取り、公開する機能があるため、ネットワークに参加するだけでも違法送信を自ら行う可能性がある」などとしてShareの使用をやめるよう呼び掛けている。

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