ITmedia NEWS > 企業・業界動向 >

Windows 7はVistaベース、新カーネルはなし

» 2008年05月28日 12時40分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftが、次期版OS「Windows 7」は新しいカーネルではなく、Windows Vistaを基盤にすると明らかにした。

 同社は5月27日、Windows Vista公式ブログでWindows 7の状況について報告。その中で、Windows 7はWindows Server 2008と同様にWindows Vistaを土台にすると説明、一部で流れている「MicrosoftがWindows 7向けに新しいカーネルを開発している」という憶測を否定した。

 Windows 7では新カーネルを採用するのではなく、Vistaのカーネル設計やコンポーネント化のモデルを改良するとMicrosoftは述べている。ただし、そうした変更がユーザー体験や、アプリケーションとハードウェアの互換性に悪影響を与えることはないという。実際、同社はWindows 7の目標の1つとして、Vistaの推奨ハードやVista対応アプリケーションとの互換性確保を挙げている。

 Windows 7の進捗状況について、同社は「Vista発売から約3年後」の出荷に向け、順調に進んでいると述べている。β版のリリース予定については明らかにできる状態にないとしている。

 また同社は、これまでWindows 7の情報をあまり公開してこなかったことについても説明している。同社は通常、新OSをリリースしてすぐに次期版OSの話をするが、Windows 7ではパートナーと顧客への影響を考えて、慎重に情報を提供するとしている。例えば、同社は数カ月前から、Windowsベースのハード、ソフトを開発するパートナー向けにWindows 7の予備的な計画を明らかにしているという。

Windows 7のタッチスクリーン機能のデモ

関連キーワード

Windows 7 | Windows Vista | カーネル | Microsoft


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.