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米国の広告支出額、第1四半期は0.6%増

» 2008年06月13日 07時39分 公開
[ITmedia]

 調査会社の米TNS Media Intelligenceは6月11日、米国における広告支出額の統計を発表した。「経済状態や消費者支出への懸念」を反映し、第1四半期の広告支出額は前年同期比0.6%増にとどまった。広告支出額は年初に好調なスタートを切ったものの、3月に鈍化し始め、第2四半期に入ってからも改善はみられていないという。

 第1四半期の支出額の前年比伸び率をメディア別にみると、インターネット(ディスプレイ広告のみ)が8.5%増で、前年の2けた増からは減速したものの、好調を維持している。テレビは1.7%増、雑誌は0.8%増にとどまり、新聞(5.2%減)やラジオ(4.5%減)は前年同期割れとなった。

 広告スポンサー企業別の首位は、8億3640万ドルを投じたProcter & Gambleで、支出額を前年同期から15.8%伸ばした。以下、General Motors、Verizon Communications、AT&T、News Corp.と続く。上位10社による支出額合計は44億2550万ドルで、前年同期に比べて1.6%増えた。業界別では、トップは金融関係で支出額は22億3550万ドルと、前年同期を0.3%上回った。一方、自動車業界や通信業界による広告支出額は大幅に減少しており、前年同期比で自動車(米国内)は16%減、米国外向けの自動車は7.4%減、通信は7.5%減だった。

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