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迷惑メールのリンクをクリックするとどうなるかMcAfeeが実験

» 2008年07月03日 09時41分 公開
[ITmedia]

 無防備にインターネットを使い続けるとどうなるか――セキュリティ企業の米McAfeeは、スパムメールの実態を調べる実験プロジェクト「S.P.A.M.(Spammed Persistently All Month) Experiment」を実施し、7月1日にその結果を公表した。

 実験には世界10カ国のボランティア50人が参加。スパムメールに記載されたリンクをクリックするなど、無防備な状態で30日間インターネットを利用し、日々の出来事をブログで報告した。McAfeeがこのブログと参加者が受け取ったスパムの内容を分析し、どの程度のスパムが集まるか、どんな影響が出るのかなどを調べた。

 期間中にボランティア50人が受信したスパムメールは計10万4000通あまり。1人当たり2096通、1日に約70通を受信した計算になる。内容はフィッシング詐欺メールやマルウェア感染サイトにリンクさせたメールが多数を占めた。

 参加者の多くはリンクをたどって安全でないサイトを閲覧した結果、コンピュータの処理速度が低下したり、ポップアップが増えたと報告している。

ランキング結果
順位 スパム受信国 通数 スパム種別トップ10
1 米国 2万3233通 金融
2 ブラジル 1万5856通 広告
3 イタリア 1万5610通 健康・医療
4 メキシコ 1万2229通 アダルト
5 英国 1万1965通 無料物品
6 オーストラリア 9214通 クレジットカード
7 オランダ 6378通 教育
8 スペイン 5419通 投資勧誘など
9 フランス 2597通 IT関連
10 ドイツ 2331通 ナイジェリア詐欺

 国別に見るとスパム受信件数が最も多かったのは米国の参加者で、以下ブラジル、イタリアの順だった。

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