視聴者から「内容が誤解を招く」との苦情があったため、英国でiPhoneのテレビCMが放送禁止となった。英国の広告監視機関Advertising Standards Authority(ASA)が8月27日、明らかにした。
問題のCMでは、天気予報や空港の地図、ホテル、株価情報のサイトを、iPhoneを操作して表示する映像と、iPhoneが鳴ってそれに答える映像が映し出され、バックでは「インターネットのどの部分が必要になるか、思いもよらないでしょう。(中略)だからこそ、インターネットのすべてがiPhoneにあるのです」という音声が流れていた。
このCMを見た2人の視聴者から、iPhoneは多くのWebサイトで使用されているFlashとJavaをサポートしていないため、インターネットのすべてにアクセスできるかのような表現は誤解を招くとの苦情が寄せられた。
Appleはこの苦情に対し、ほかの携帯端末がWAP版かプロバイダーが選択したサイトにしかアクセスできないのに比べ、iPhoneはすべてのWebサイトにアクセス可能だという点を主張したかったと説明した。
しかし、FlashとJavaをサポートしていない以上、一部のサイトの機能を利用できなかったり、まったく表示できないページも存在することから、iPhoneの広告は「誤解を招く内容」と判断され、放送禁止となった。
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