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» 2008年09月02日 07時00分 UPDATE

国内デジタルコンテンツ市場、映像が音楽を逆転 ネットの“映像シフト”で

国内デジタルコンテンツ市場で、映像分野が音楽を逆転した。PC・携帯のブロードバンド化で、ネットコンテンツが音楽から映像にシフトしているため。

[宮本真希,ITmedia]

 財団法人デジタルコンテンツ協会がこのほどまとめた国内デジタルコンテンツ市場調査によると、2007年の同市場規模は2兆6947億円となり、前年から3.4%増加した。PCや携帯電話向けコンテンツ配信が好調で、パッケージソフト市場の縮小を補った。

 分野別に見ると、映像コンテンツが占める割合が最も多く、昨年まで最大だった音楽コンテンツを逆転した。ブロードバンドの普及や携帯電話の3G化を背景に、ネット配信コンテンツが音楽などから映像に移ってきているという。

 映像は同10.6%増の7897億円、音楽は同2.3%減の7677億円、ゲームは同2.2%減の5965億円、図書・画像・テキストは同8.7%増の5408億円だった。

画像 デジタルコンテンツの分野別規模の推移

不景気でDVDレンタルが好調 「着うたは飽和状態」

 映像コンテンツのうち、パッケージソフトは前年比6.3%増の6420億円、ネット配信は同20.8%増の444億円、携帯配信が同41.2%増の1033億円だった。パッケージソフトのうちDVD販売は3.7%減少したが、DVDレンタルは3353億円と17.3%増えた。

 DVDレンタルが好調だった理由について同協会流通環境整備部の宮島慎一研究主幹は「景気後退でパッケージソフトを買わなくなったことや、テレビの大画面化によって映画館などに行かずに済ます人が増えたのでは」とみる。

 音楽コンテンツのうち、パッケージソフトは同5.4%減の5578億円。ネット配信は同30.6%増の466億円と好調だが、携帯配信(着メロ・着うた・着うたフル)は同1.9%増の1633億円とほぼ横ばいだった。「着うたや着メロが当たり前のものになって、飽和してきている」という。

ゲームのパッケージソフトは減少 「前年が良すぎた」

画像 デジタルコンテンツ白書2007の拍子

 ゲームはパッケージソフトが4285億円と前年より7.1%減。「前年が良すぎたために反動が来た。脳トレなどで市場が拡大したが、2本、3本とゲームを買わないライトユーザーも増えた」という。オンラインゲームは同12.8%増の831億円、携帯向けゲームは同13.4%増の848億円と好調だった。

 図書・画像・テキストコンテンツでは、携帯向け配信が1752億円で前年より33.6%増えた。携帯向け電子書籍が前年の約2.2倍に増えるなど好調だったため。ネット配信は0.1%増の1264億円、電子辞書やデータ集などを含むパッケージソフトは0.4%減の2392億円と、ほぼ横ばいだった。

 市場全体では今年も成長が続き、市場規模は同7.1%増の2兆8870億円になる見込みだ。

 調査結果は「デジタルコンテンツ白書2007」としてまとめ、9月2日に発行する。A4変型・256ページで、6000円。

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