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Google、「30億人に安価なインターネット」目指す新興企業を支援

» 2008年09月10日 10時36分 公開
[ITmedia]

 米Googleや英HSBCが支援する企業が、開発途上国に高速・低価格なインターネットを提供することを目指している。

 英O3b Networksは9月9日、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ、中東の新興国市場にインターネット接続を提供するための新しいグローバル通信インフラの配備を開始すると発表した。この新システムはGoogle、Liberty Group、HSBC Principal Investmentsから支援を受けており、通信事業者とISPの帯域コストを引き下げ、先進国と同程度の速度で、コスト効率の高いブロードバンドサービスを実現するという。

 O3bのシステムは、先進国で利用されている海底光ファイバーケーブルではなく、衛星回線を使う。16基の衛星の製造を始めており、2010年後半にサービス開始を予定。2300台の中継器を使って、レイテンシの少ない10Gbpsのバックホール回線を実現するとしている。

 O3bはIT起業家のグレッグ・ワイラー氏が設立した企業。先進国のネットワークを、限定的なインターネットアクセスしか持たない「先進国以外の30億人(other three billion)」につなげることを使命としている。社名の「O3b」はこの「other three billion」に由来する。

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