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» 2008年10月10日 19時52分 UPDATE

「ネットでMS環境に固執する意味薄い」――「Silverlight2」正式版、来週公開

MSのブラウザプラグイン新版「Silverlight2」正式版が来週中に公開される。AACやH.264にも対応した新DRMを搭載。「ネットでMS環境に固執する意味は薄い」とMSの担当者は語る。

[岡田有花,ITmedia]

 マイクロソフトは10月10日、メディア再生用ブラウザプラグイン新版「Silverlight2」正式版を、来週中に公開する計画を明らかにした。Windows Mediaに加え、AACやH.264にも対応した新DRM「PlayReady」を搭載。高精細な画像のズームイン、ズームアウトがなめらかに行える「Deep Zoom」機能などを追加する。

 Silverlightは、Internet ExplorerやFirefox、Safariなど主要ブラウザに対応し、WindowsとMac OSで利用できるブラウザプラグイン。Linux版も「Moonlight」として、オープンソースプロジェクトで開発が進んでいる。

 他社ブラウザやOSに広く対応する理由について、同社執行役でデベロッパー&プラットフォーム総括本部長の大場章弘さんは「Webブラウザは、国によってはFirefoxのシェアが大きいところもある。ネットの世界でマイクロソフトの環境に固執する意味は薄い」と話す。

 同社は相互運用性の確保に注力しているという。「他社製品との接続性が足りない場合は、当社がオープンソースプロジェクトに参加して貢献するなど、マルチプラットフォーム対応に努力している」(大場さん)

Windows Media DRMは将来、「PlayReady」に統合

 Silverlight2では新たに、新DRM技術「PlayReady」を搭載した。Windows Media DRMと互換性があり、AAC/H.264にも対応したDRMで、同社は将来、DRM技術をPlayReadyに統合・一本化する方針だ。

 高解像度の画像をインタラクティブに拡大・縮小できる「Deep Zoom」機能も追加。スライダーやリストボックスなど標準で40種類以上のコントロールを備え、テンプレートもそろえて開発しやすくした。

 開発言語は、従来のJavaScriptに加え、Visual Basic、C♯、IronRuby、IronPythonに対応。Webサービスとの連携も強化。RESTやRSSなど、標準的なHTTPサービスの呼び出しをサポートした。

企業システムで活用も期待

 国内のネット事業者では、ヤフーがすでにβ版を使った動画配信をスタート。NECビッグローブは、Webアルバムにアップロードした画像をなめらかに拡大・縮小できる「BIGLOBEウェブリアルバム 新着ズームビューアβversion」を正式版配布スタートと同時に公開する。

 USENも、Silverlight2活用を表明。同日の説明会で、USENコンテンツ事業本部ブロードバンドコンテンツ部ゼネラルマネージャーの高野輝次さんが、Silverlight2を使って「GyaO」のカラオケ動画上に広告を掲載する例を紹介した。

 マイクロソフトは、企業向けシステムでの広い活用も期待している。説明会では会計パッケージなどを開発するエス・エス・ジェイの尾花俊孝商品企画部長が、Silverlight2を使ったWebベースの会計ソフト新作プロトタイプのデモを実演するなど、企業向けシステムでの活用例も紹介された。

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