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Intel、「Moorestown」プラットフォームをデモ

» 2008年10月21日 07時59分 公開
[ITmedia]

 米Intelは10月20日、モバイルインターネットデバイス(MID)向けプラットフォーム「Moorestown」や、来月出荷開始予定のハイエンドデスクトップPC向け「Core i7」をはじめとする、次期マイクロアーキテクチャ「Nehalem」ベースのプロセッサについて、Intel Developer Forum(IDF)で説明した。

 Moorestownは、45ナノメートル(nm)プロセッサと、グラフィックスLSI、メモリコントローラ、ビデオエンコーダ/デコーダをシングルチップにまとめたシステムオンチップ(SoC)の「Lincroft」と、無線接続、ストレージ、ディスプレイコンポーネントへの接続などさまざまな入出力をサポートするハブ「Langwell」で構成されている。

 Intelは今回初めて、Moorestown搭載機を実際に動かすデモを行って見せた。Intelの上級副社長兼ウルトラ・モビリティー事業部長のアナンド・チャンドラシーカ氏によると、Moorestown搭載MIDのアイドル時の消費電力を、Intel Atomプロセッサ搭載の初代MIDと比較して10分の1以下にするという目標は、計画通り進んでいるという。Moorestown搭載機は2009〜2010年に各社から出荷開始される見通しだ。

 同社は、Ericsson、Optionとそれぞれ提携、両社がMoorestownプラットフォーム向けに最適化したHSPAモジュールを開発することを明らかにした。

 次期マイクロアーキテクチャ「Nehalem」をベースにしたプロセッサについては、第1弾として11月に、ハイエンドデスクトップPC向け「Core i7」を出荷開始する。また、サーバ向けに最適化した「Nehalem-EP」の準備も進めているという。そこから派生する拡張可能サーバ向けプロセッサ「Nehalem-EX」、そのほかのデスクトップおよびモバイルPC版である「Havendale」「Lynnfield」「Auburndale」「Clarksfield」は、2009年後半の製造開始を予定する。

 また2009年に提供開始予定のIntel vProベースのデスクトップPC向けプラットフォーム「Piketown」、ノートPC向け「Calpella」が、いずれもNehalemプロセッサを採用する予定であることも明らかにした。

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