車の周囲360度を運転中にリアルタイム表示――富士通研が車載カメラ用新技術
富士通研究所は11月17日、自動車の周囲を、車外のさまざまな視点から見ているような映像を、運転席などに設置したディスプレイでリアルタイムに確認できるシステムを開発したと発表した。検証を進め、2~3年以内に実用化する予定だ。
車の前後・左右にカメラを4個取り付け、周囲を撮影する。次に、新開発の「3次元仮想投影視点変換技術」を使って、4個のカメラ映像を、すり鉢のような形の仮想立体曲面に投影して合成し、上方や前後左右などさまざまな視点から車を見ているような映像に変換できるようにした。
車を前方から見ているような映像を使って、高速道路の合流地点で後ろから近づいてくる車がないかを確認したり、後方斜め上から車を見下ろすような映像を使って、左折時の巻き込み確認に役立てる――といったことが可能だ。
映像はなめらかに視点を移動させられる。そのため、バックや幅寄せなどシーンごとにディスプレイに表示する映像を切り替える従来システムと比べ、どの場所をどこから見ている映像なのかをドライバーが認識しやすく、安全確認につなげられるとしている。
車両の全周囲の様子を映像で視点を変えながらリアルタイムに確認できる技術は世界初という。
安全運転を支援する車載カメラの普及が進んでおり、07年度の国内市場は400万台まで拡大した。車庫入れ時などに、車の位置を上から見下ろしたような映像を確認できるシステムも、日産自動車が実用化している(車庫入れ簡単、車の位置を“上から目線”で確認 日産が世界初)。
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