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SpansionがSamsungを特許侵害で提訴、iPodにも影響か

» 2008年11月18日 11時06分 公開
[ITmedia]

 米AMDと富士通の合弁フラッシュメモリ企業Spansionは11月17日、韓国のSamsungを特許侵害で提訴したことを明らかにした。

 同社は米デラウェア州の連邦地裁と米国際貿易委員会(ITC)にそれぞれ訴状を提出。Samsung製フラッシュメモリが同社の特許を侵害しているとして、ITCに対し、侵害製品を搭載したMP3プレーヤー、携帯電話、デジカメなどの製品を米国市場から排除するよう求めている。連邦地裁に提出した訴状では、差し止め命令と損害額の3倍の賠償支払い命令を求めている。Spansionの推定では、Samsungの2003年以降のフラッシュメモリ売上高は、全世界で300億ドルを超えるという。

 訴訟の争点となっている特許は、多くのフラッシュメモリ製品の基盤となっているフローティングゲート技術に関するもの。被告となっているのはSamsungだが、Spansionは侵害製品を採用している企業として、Apple、ASUS、Kingston、Lenovo、PNY、RIM、ソニー、Sony Ericsson、Transcendなどを挙げている。

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