富士通研究所と富士通研究開発中心有限公司(北京)は11月19日、ブログや掲示板、SNSなどに書き込まれた製品や企業に関する風評をリアルタイムに検知する技術を開発したと発表した。風評被害への対策を迅速に行えるという。
「苦情」や「故障」など、風評を表現する言葉の出現パターンである「風評パターン」を検知に使い、Web上に書き込まれる記事に対し、インデックス生成などの前処理を一切行わずに風評パターンの有無を即座に検知する独自技術を開発した。
従来技術では、風評パターンの数を増やすと検知時間も増大してしまう難点があった。新技術では、入力パターン数に性能が依存しないパターンマッチングアルゴリズムを使い、大量・多様なパターンを一括して高速検知できるという。ワイルドカードや文字間隔指定といった複雑なパターンも性能を落とさずに高速検知できるという。
実証実験では、10万件の風評パターンに対し、Web記事1件当たり0.1ミリ秒未満のリアルタイムで検知できることを確認したという。今年度中に、中国内の富士通グループ企業が展開するCGM解析サービスで活用する予定。
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